クリスマスツリーを飾った時、てっぺんの星を誰が飾るのか、友達のお子さんは毎年もめているという話を聞いたことがあります。
全体の飾りは、子供達で仲良く飾れるものの、てっぺんの星は特別な感じがして子供達は、みんな自分が飾りたくて取り合いになるという話です。
このクリスマスツリーのてっぺんの星について考えたことはありますか?
この星、実は名前があるそうです!
その意味と由来について調べてみることにしました。
クリスマスツリーのてっぺんの星は2つ名前が!
クリスマスツリーの頂点についている大きな星の名前は、2つあるようです。
そのうちの1つは「ベツレヘムの星」、もう1つは「トップスター」です。
まずはベツレヘムの星について、見てみましょう。
ベツレヘムの星とは?
東の国にいた賢者たちを、キリストが生まれたベツレヘムというユダヤの村まで導いた大きな星を表しているそうです。
ベツレヘムの星の意味と由来
ではベツレヘムの星の意味と由来をもう少し詳しく説明させてもらいます。
ベツレヘムというユダヤの村にキリストが降誕され、そこへ博士たちを導いた星という意味があります。
キリストの降誕の時に輝いた星を表していると言われています。
ここでベツレヘムの星の物語を紹介させてもらいます。
キリストが降誕された夜、天に高く輝く星が現れました。
メルキオール・バルタザール・カスパールという博士たちは、ユダヤの王がベスレヘムで降誕したことを知り、王のもとへおとずれる旅を始めます。
この空に高く輝く星が、イエスの降誕された場所に導いてくれると信じて、その星を目印に進みました。
途中、ユダヤのヘロデ大王に三人の博士たちは出会いキリストの降誕された場所を尋ねますが、ヘロデ大王は、自分に変わる王になる子供が生まれたことを知りません。
イエスの存在を危惧したヘロデ大王は、博士たちにその子供のいる場所がわかったら教えるように言いました。
その後、博士たちはベツレヘムに辿り着き、聖母マリアに抱かれたイエスと対面し、夢でイエスの居場所をヘロデ大王に教えてはならないというお告げを聞き、そのお告げに従いヘロデ大王に居場所を教えずに帰ります。
ヘロデ大王は、猜疑心が強くて、自分の王位を守るために2歳以下の子供を虐殺する行動に出ますが、再度夢のお告げで、その災厄を知っていた博士たちはイエスと母親をエジプトに避難させて、ことなきを得ました。
このようなお話があります。
博士たちをイエスのもとに導いたのがベツレヘムの星となります。
イエスが降誕された場所の名前に、ちなんで名付けられたのです。
人を良い方向へ導くこと、大きく輝く星は縁起が良いことから、クリスマスツリーのてっぺんに飾るようになったと言われています。
トップスターとは?
てっぺんについた星、確かにわかりやすいですね。
クリスマスツリーのてっぺんに飾られるものは星だと当たり前に思っていましたが、イギリスでは星ではなく聖人や天使をかたどられている「クリスマスエンジェル」が飾られることもあるそうです。
しかしロンドンで一番大きいツリーと言われているトラファルガー広場のクリスマスツリーは、てっぺんには星が飾られているそうで、星でもクリスマスエンジェルでも、どちらを飾っても自由なようです。
トップスターの意味と由来
続いてトップスターの意味と由来です。
クリスマスツリーのてっぺんの星の正式な名前は「ベツレヘムの星」ですが、一般的には「トップスター」で伝わると思います。
トップスター=てっぺんの星
そのままだから、わかりやすいですよね。
お店などで、てっぺんの星が欲しいというなど、誰かに伝えたい時は、「ベツレヘムの星」という名前で伝えても良いですが「トップスター」の方が、伝わりやすいかもしれませんね。
ベツレヘムの星という名前の花もある!
さて、ベツレヘムの星という名前の花があることをご存じですか?
オオアマナ、オーニソガラム・ウンべラタム、ハナニラがあります。
1つずつ紹介します。
オオアマナ
4月~5月に開花します。
明治時代の末期に日本に渡来しました。
キリスト生誕を知らせたベツレヘムの星にたとえられた名前です。
オーニソガラム・ウンベラタム
キリスト生誕の夜に光り輝いたベツレヘムの星にたとえられていて、清楚な純白の6弁花を咲かせる球根植物です。
ハナニラ
星型の可愛らしい花を咲かせます。
ベツレヘムの星とは、同じ別名を持つアマナとハナニラの花の姿が似ていることが由来です。
さいごに
クリスマスツリーのてっぺんの星、今まで特に何も考えずに私は飾っていましたが、キリストの降誕と関係しているのですね。
確かにクリスマスは、キリストの誕生日と言われていることとつながりました。
次からは、てっぺんの星を飾る時、気持ちに変化がありそうです。