結論から言うと、砂糖には、賞味期限はありません。
賞味期限がないといっても、開封後や未開封では違うのでしょうか?
そして砂糖と言っても、白砂糖から始まって、スティックシュガーや黒砂糖・粉糖、ざらめなど沢山の種類があります。
それぞれの賞味期限の違いなどはあるのでしょうか?
ここでは、気になる砂糖の賞味期限についてまとめてみました。
砂糖に賞味期限がない理由
我が家にあるお砂糖の袋を確認すると
「砂糖は長期保存が可能な食品ですので、賞味期限は記載しておりません」
と書かれています。
つまり、賞味期限は記載されていないんですね。
実は、国内で販売されているほとんどのお砂糖には、賞味期限が記載されていないそうです。
理由は、食品衛生法やJAS法で免除されているから。
農林水産省のHPによると、砂糖は「品質の変化が極めて少ないもの」として、賞味期限・保存方法を省略しても良いことになっています。
このように砂糖は、きわめて劣化が少ない食品なので、「正しく保存」されていれば、何年経っても食べることが出来ます。
そうはいっても、砂糖を開封してしまった後や未開封だけど年月が経ってしまっているというときは?と悩みますよね。
実は、砂糖は、開封後や未開封にかかわらず使用することができます!
ただし、砂糖が劣化してしまった場合は使用しない方がいいです。
使用しないほうが良い状態は?
賞味期限がないので見た目やにおい、感触などで判断することになります。
あきらかな変色がある。
あきらかに変色がある場合は、砂糖以外の他の成分と混ざっている可能性があります。
ただし、多少の黄色い変色は、メイラード反応と呼ばれ、原料のアミノ酸と糖が反応して「焼き色」がついたものなので、食べても大丈夫です。
醤油や味噌なども時間がたつと濃い色になりますよね。
この場合は、品質的には全く問題ありません。
砂糖が溶けている
砂糖が溶けている状態は、湿気によって砂糖が傷んでしまっている可能性があります。
食品が傷む原因に水分が関係しています。
砂糖に賞味期限がない理由のひとつに水分が少ないことがありますが、水分が入ってしまっているという状態になっています。
水分が入ると傷んでいる可能性があります。
虫が入っていた
白砂糖は水分が少ないので虫が入っても、砂糖の中で生き延びることはできません。(※砂糖の種類による)
しかし、何かのタイミングで虫が入ることがあります。
砂糖を購入したときのままの袋で、長期間放置していたりすると袋の小さな穴から虫が入る可能性もあります。
購入したらすぐに密封容器に入れておくと安心です。
砂糖がくさい
ニオイの強いものが近くにあると、砂糖にニオイがうつってしまうことがあります。
ニオイのもとが安心できるものと分かっているなら濃い味付けなどに使えますが、きついニオイだと使うのはやめておいた方がいいかもしれません。
でも、もったいないですよね。
そんなときは、油汚れ落としに使うことをおすすめします。
ハンバーグをこねたあとの油でギトギトになった手に砂糖をもみ込んで、お湯で洗い流してから洗剤で洗います。
いつもよりも、速く綺麗に洗い流すことができます。
試してみてくださいね♪
砂糖が固まっているときは?
砂糖を長い間置いておくと、固くなってしまうことがあります。
これは水分不足によるもので食べられます。
固まりをなおすには、霧吹きで軽く水分を与えてやると、サラサラの状態に戻ります。
また、使う分だけ、食パンの上に置いて水分を吸わせても良いでしょう。
ジャムや羊羹が長持ちなのは、お砂糖の防腐効果によるものです。
砂糖には、食品の水分を抱え込む性質があります。
砂糖をたくさん使った食品では、カビや細菌などの微生物が水分を利用しにくくなるので、菌や微生物の増殖が抑制され、食品の腐敗が防止されます。
砂糖は、それ自体が劣化しにくいだけでなく、高濃度の砂糖を使うことで、食品の劣化を防ぐことができると言う訳です。
スティックシュガーの賞味期限は?
コーヒーなどに入れるスティックシュガーは、グラニュー糖なので賞味期限はありません。
ただし、純粋な砂糖以外の成分が入っているスティックシュガーの場合は賞味期限があります。
この場合は、賞味期限にそって使用してください。
では、黒砂糖はどうでしょう?
黒砂糖に賞味期限はあるの?
黒砂糖は、上白糖にくらべ水分が多いため、味やにおいが変わってしまうことがあります。
そのため、メーカーが自主的に賞味期限を設定している場合がありますが、法律的な義務ではありません。
つまり、「おいしくなくなる」だけで、「食べられない」わけではないんですね。
また、水分量が多いということは、虫も混入しやすといえます。
味が落ちやすいのは間違いないので、黒砂糖はなるべく早く食べることをおすすめします。
賞味期限が記載されている場合には、その期限を「目安」に食べきるようにしましょう。
次に、黒砂糖以外のお砂糖についても見てみましょう。
三温糖や粉砂糖・ざらめなどは?
お菓子作りなどに使われる「粉砂糖」も賞味期限がありません。
粉砂糖のなかには、コーンスターチが含まれているものがあります。
ただ、コーンスターチも「品質の変化が極めて少ないもの」として、賞味期限・保存方法を省略しても良い「でんぷん」です。
その意味では、粉砂糖も賞味期限を気にする必要の少ない食品と言えます。
さとうきびから作られる砂糖は、製法により、結晶の大きな「ざらめ」、特有の風味のある「三温糖」などに分かれます。
しかし、いずれも長期的に使える物なので、賞味期限の設定はありません。
上白糖と違うのは、黒砂糖と同じように水分量が多めで、劣化や虫が入りやすいので保存には気を付けることをおすすめします。
そんな賞味期限の無い砂糖ですが、どのように保存すれば良いのでしょう?
砂糖の保存方法は?
砂糖は、乾燥に弱く、乾燥すると固くなる性質があります。
そのため、砂糖を保存するときには、「乾燥しない」ように気を付ける必要があります。
- 常温がおすすめ。
- 密封容器にいれる。
- ニオイの移らない場所。
- 湿気が少ない場所。
- 冷暗所。
基本的に、砂糖は、「常温」で冷暗所で保存します。
「冷暗所」と言うと冷蔵庫に入れたくなりますが、冷蔵庫に入れると乾燥します。
冷蔵庫から出した砂糖を常温でそのままにしておくと、結露の原因になります。
ようするに砂糖がカチコチに固まってしまうんですね^^;
砂糖は、防腐効果があり、保存食に使われるものですので、常温保存で大丈夫です。
湿気やにおい、虫よけに、必ず密封した容器で保存します。
使う時に密封容器から砂糖を出すのは面倒かもしれませんが、劣化を防ぐには密封容器をおすすめします。
賞味期限とは?
賞味期限とは、「開封せず正しく保存した場合」に「味と品質が充分に保てる」期間のことです。
以前は、“美味しく食べられる期限“である「賞味期限」と、「品質保持期限」がありましたが、現在は「賞味期限」に統一されています。
賞味期限内であっても、「開封」したり「正しく保存」されていない場合には、品質が劣化することもあるし、賞味期限を過ぎたからと言って、必ずしも食べられないわけではありません。
その意味では、「賞味期限」はあくまで「目安」であり、最終的には、自分自身で判断することになります。
まとめ
砂糖は、品質の劣化が少ないので賞味期限がないということがわかりました。
賞味期限がなくても、明らかに変色している、くさいニオイ、溶けだしているなどのいつもと違った様子のときは、やめておきましょう。
砂糖は購入したらすぐに密封容器に入れて、冷暗所に保存しておくと長くつかえます。