宝くじに当選したら…好きなものを買うだけでなく、大切な誰かに分けたいと思う人も多いはず。
でも何も知らないでお金をあげてしまうと『贈与税』で損をしてしまうかも?!
宝くじで当選した場合に考えられる税金、『贈与税』について解説します。
宝くじの当選金を誰かにあげたらどうなるの?
例えば、の話です。
宝くじで高額が見事当選したら、あなたはどのように使いますか?
好きなものや家、車や不動産など値の張る物を購入しますか?または株式などの投資を始めてみますか?お金の使い道は人によって様々だと思います。
いや~、宝くじが当たった時のことを想像するだけでも楽しいですね!実に夢のある話です。
でも、もし宝くじの使い道の中に、「誰かにあげる」という事を考えているのでしたら慎重になったほうが良いかもしれません。
■宝くじの当選金を誰かにあげると贈与税がかかります
宝くじの当選金は非課税であることは、こちらの記事でご紹介したとおりです。
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宝くじの税金は?翌年まで残して置いたらどうなるの?
宝くじには、くじを購入した時にその販売された土地の自治体に購入金額の20%が納められているため、当選した場合は当選金額が課税されることはありません。
ですが、その当選金を誰かにあげようとすると、贈与税がかかります。
例えば、あなたがジャンボ宝くじなどに当選し、かなりの高額を得たとします。
その金額を子供や両親にあげてしまうと、そのお金を受け取った人は贈与税を支払わなくてはならなくなるのです。
これはどのような関係の人でも当てはまる事です。
これは宝くじの当選金に限った話ではありませんが、宝くじなどでいきなり高額を得たときについついしてしまいがちなことですので、注意が必要なのです。
■複数名で購入した時には注意!
特に注意なのは、複数の人で宝くじを購入した場合です。
当選が判明し、複数名の中の誰か一人が代表で受け取りに行ったとします。
そうなると宝くじの当選金額は受け取った人のお金になりますので、その後に購入者全員でシェアをしようとすると、代表で受け取った人以外の人に贈与税がかかってしまいます。
宝くじを複数人でたくさん買う事をする人は少なくありません。
大勢で買うとその分皆でワクワクして楽しいですものね。
でも、もし当選した時はこのような代表一人で受け取りに行くなどの行動をとってしまうと、税金がかかってしまうので注意をしてくださいね。
贈与税がかからないのは?
お金が動くとなるとついて回るのが「税金」ですよね。
せっかく当選して気持ちよく使いたいのに、なんだか損した気分になってしまいます。
果たして贈与税がかからない使い方はないのでしょうか。こちらについて調べてみました。
■普通に必要なお金として贈与する場合
例えば入学金や学費などがそうですが、「多額のお金が必要で、すぐに使ってしまう」場合は贈与税が発生しません。
これには金額は関係ないのですが、「必要として贈与される」場合には、どうやら税金はかからないようなのです。
ですので、1千万あげようが300万あげようが、すぐに必要な何か(教育費、施設利用費等)に使ってしまう分には問題がありません。
ただしそれをすぐに使い切らず、手元に置いておくと贈与税が発生します。
手元にプールせずに、必要な分としてすぐに使うということでしたら税金はかかりません。
■年間110万を超えない場合
ではそれ以外のお金、つまり「好きに使ってね!」という目的であげるお金は全て贈与税がかかるのでしょうか。
実は贈与税は、一定の額を超えた場合に発生する税金なのです。
一定の額とは年間110万円で、これを超える額をプレゼントしてしますと贈与された総額から110万を差し引いた額に税金がかかります。
逆に110万以下であれば、贈与税はかかりませんので確定申告の必要がありません。
ちなみにこの贈与税、一人からもらう金額が110万円ということではなく、あくまで受け取る人が年間110万円を超えた場合に発生するものです。
ですので、あなたが「贈与税が発生しない額を」といって110万円を誰かにプレゼントしたとしても、その誰かが更に他の人からお金を受け取った場合、その人は年間110万円を超える額を贈与されたことになりますので贈与税が発生します。
■贈与税なしで、宝くじの当選額を複数人で配当するには?
前項で、複数人で宝くじを購入した時の注意点をご紹介しました。
複数人で購入した宝くじが当選した場合、代表の人が受け取ってしまうと、以降他の人に当選額を分担するときに贈与税がかかるということでしたね。(110万円以内でしたら贈与税はかからないことになるのですが)
皆で購入したものなのに、非課税の当選金のはずが贈与税で税金をとられてしまうのは悔しい話ですよね。
どうしたら贈与税を回避できるのでしょうか。
答えは簡単。
「皆で行く」です。
宝くじは代表一人だけが受け取れるという決まりはなく、複数人で受け取ってもOKなのです。
ですので、複数人で宝くじを購入した場合、もし当選したら皆さんで、みずほ銀行に行かれることをお勧めします!
手続きで貰っておくもの!
贈与税の話から少し逸れますが、大きなお金が動くと「おや?」と思うのは税務署です。
宝くじで得たお金で何か大きな買い物をしたときは、税務署から問い合わせがある可能性があります。
その時に、「このお金の出どころは宝くじです」ということが証明できないと、所得税をかけられてしまうことがあります。
税務署はどこのだれが宝くじに当選したかなんて知りません。
これに対してキチンと照明をしなくてはいけないのです。
その為にも、みずほ銀行で当選金を受け取る手続きをする際に貰う、「宝くじ 高額当選証明書」を必ず手元においておくようにしましょう。
賞状的なものではなく、高額のお金の出どころを証明するための物ですので、なくさず保管をするようにしてくださいね。
もし当選したら受け取りは?
当選した時に、贈与税がかかる条件、かからない条件などご紹介してきました。
これでいつ当選しても大丈夫ですね!
でも最後にもうひとつ、当選をしたらどこでお金を受け取れば良いのかをご紹介しましょう。
■1万円以下の場合
- 1つの当選が、1万円以下の場合はこちらで当選金を受け取る事が出来ます。
■1万円以上の場合
■50万円以上の当選金の場合にもって行かなければならないもの
■100万円以上の当選金の場合にもって行かなければならないもの
50万円以上と高額の場合、手続きの関係で実際の受け取りには1週間程度の時間がかかるそうです。
ハズレても捨てないで!
ここまで高額当選した場合の説明をしてきましたが、もし外れてもその宝くじは捨ててはいけません!
なんと敗者復活戦(?)が9月にあるのです。
9月2日は「9(く)2(じ)」で宝くじの日。
この日は外れ券を対象にした再抽せん日なのです。
これは時効となった未換金の宝くじをなくすために行われる再抽せん会で、もしかしたら素敵な何かが当たるかもしれません。
夢は9月2日まで持ち越しましょう!
ちなみに対象となる宝くじの期間は、前年の9月1日から、その年の8月31日、つまり1年の間に抽選が行われた宝くじです。
まとめ
宝くじ、なんとも素敵な響きのこのイベントは、よく税の事を知らないでいると損をすることがあります。
せっかく当てた夢ですものね。
筆者でしたらビタ一文も損したくありません(。-∀-)ニヒッ
もし何かのくじで当選しましたら、ぜひこの記事でお伝えした税の事、思い出してくださいね~!