日本には季節によって様々なお菓子が出回りますよね。
春先に目にするお菓子のうちにひとつに「桜餅」が挙げられるともいます。
ピンク色のお餅に甘い餡がたまりませんよね^^
多くの人に愛されている桜餅ですが、桜餅を包む葉を食べるか食べないかで論争があるそうですね。
そんな桜餅の葉と、桜餅のあの独特な香りの元、クマリンにどういう栄養素があるか、一緒に見ていきましょう!
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桜餅の葉を食べる?食べない?
最初に桜餅の葉を食べる派と食べない派の意見をご紹介しましょう。
■食べる派
桜餅の葉を食べる人の意見は…
- 「あの塩漬けされた葉が、桜餅の甘さを引き立てている。」
- 「桜餅の葉は飾りではないはず。香りと一緒に頂くのがベスト。
- 「外したくても外れないので食べる」^^;
- 「美味しいから食べる」
■食べない派
食べない派の意見もみていきましょう。
- 「どうしても苦手」
- 「柏餅の葉は食べないから…」
- 「香りがお餅に移れば十分だから」
■食べる派がやや多い模様
桜餅を食べる食べないの意見を見ていきますと、食べる派の人がやや多いように感じられます。
塩漬けした桜の葉が甘い桜餅に合うから、食べられるからという意見が大多数でした。
一方食べない派の人の意見は、柏餅では頂かないからという理由や、苦手意識があるから食べないというものが多いようでした。
■桜餅屋さんは、どちらを勧めているの?
桜餅を製造、販売している老舗のホームページを見てみると、
「桜餅の葉は食べられるけれども桜の香りをお餅にうつし、乾燥を防ぐ役割なので、食べずに剥がして食べることをお勧めします。」
「勿論葉は食べられますし、お好みによって食べても大丈夫です。」とのことでした。
この和菓子屋さんの意見はこのようですが、和菓子屋さんによっても違うと思います。
ちなみに筆者は食べない派です。
桜の葉の香りがうつったお餅をお茶と一緒に頂くのが好きなもので…。
葉の豊かな香りの中に感じるお餅の甘みは最高です♪
葉を食べる派の方が多く、桜餅の葉を食べることにちょっと興味がわきました。
皆さんはどうでしょうか?食べる派?それとも食べない派でしょうか?
桜餅の葉を食べるor食べないの話は程ほどに、桜餅で使われている葉は、一体なんの葉かをご紹介しましょう。
桜餅の葉の種類は?
桜餅というからには、桜の葉が使われていそうですね。桜といえばソメイヨシノ。
桜餅にもこのソメイヨシノが使われているのでしょうか?
応えは「不正解」。
桜餅で使われている葉は確かに桜の葉を使っていますが、オオシマザクラといわれる種類の桜の葉を使っているのです。
以前はヤマザクラが江戸時代の隅田川の近くに植えられていたので、ヤマザクラの葉が使われていたのですが、現在はヤマザクラよりも香りが濃いオオシマザクラが使われているのです。
この桜餅の葉で使われるオオシマザクラは、伊豆半島の松崎町という場所で栽培され全国に出荷されているのです。
桜餅にうつるあの独特な香りは、生の状態の葉からは香らず、塩漬けをして葉が発酵した時に出る香りなんですよ。昔の人は様々な工夫をしたのですね。
この匂いの元についても調べてみました。
匂いの元のクマリンとは?
桜の葉を塩漬けして発酵させたときに、あの独特な香りが出てくるということは前述しました。
実はあの桜餅の葉の香りの正体は、クマリンという香り成分なのです。
クマリンは抗酸化物質のポリフェノール・フェノール酸系に分類される香りの成分でセリ科やマメ科、パセリ、かんきつ類に含まれています。
クマリン自体の香りはまさに桜餅のあの香りで、生の桜の葉からは感じられない香りですが、塩漬けをすることによって微量発生する香りです。
バニラに似たうっとりするような濃厚な香りのクマリンですが、味自体は苦みがあるそうです。
とてもうっとりする香りですし、リラックス効果のあるクマリンの香りですが、日本では肝臓の機能を弱める可能性があるとして香料としてクマリンを使用することは禁止されています。
そんなクマリンの効果はどんなものなのか、気になりますよね。
クマリンの効果はこんなものがあるようです。
<クマリンの効能>
- 血流の流れを良くする
- むくみの改善
- 抗菌作用
- アンチエイジング
なんてすばらしい効果があるのでしょう!
意外に健康に良さそうですね。
ですが、食べすぎると肝臓に負担がかかり、肝臓病の原因にもなり得るので注意が必要です。
このように効果も期待できる桜餅ですが、食べる時のマナーはどうすればよいのを調べてみました。
お茶会で桜餅を出されたら?桜餅の上手な頂き方
季節の和菓子なだけあって、桜餅はお茶会でよく出されるお菓子です。
楊枝一本で美しく頂くにはどうしたら良いのでしょうか。
■葉を外していただく
葉を外して、左側から一口サイズに切るようにして頂きます。
葉は懐紙にくるんで持ち帰るか、お皿の隅にまとめておきます。
手が汚れたら、懐紙で拭いましょう。
■葉と一緒にいただく
葉と一緒にいただくのでしたら、楊枝を使い一口サイズにプスプスとさしていきます。
イメージは切り取り線を作るような感じです。
切り取り線が出来たら楊枝を使い切り取ります。
キチンとした場所でしたら、道具を使って美しく頂きたいですよね。
これを知ったあなたならもう大丈夫です!
まとめ
和菓子は季節を楽しめるものが多くて、個人的にはとても好きです。
見かけるとついつい買ってしまう桜餅では、葉ごと食べるかどうかの議論がありますが、それぞれのお好みで食べてマナー的にも食材的にも問題がありません。
食べ方はお好みで問題ないでしょう。
葉があるだけで、お茶の席では食べ方に気を遣ってしまいますがもうきっとバッチリですよね!
普段では気にせず自由に頂いて勿論OKです。
美味しい美味しい、春のお菓子、桜餅を楽しみましょう。
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