酉の市に行ったことがありますか?
私は毎年10月末になると、今年は酉の市に行ってみたいなあと思うのですが、実際に月が変わり11月になると、結局行けないまま終わっていきます。
そもそも酉の市とはどういうものなのでしょうか?
また熊の手の意味や飾る場所などを全く知らず、ただなんとなく「行ってみたい」と思っていたので、せっかく行くのならば意味などを事前に学んでから今年こそ行ってみようと思っています。
そこで、調べて知り得た情報を紹介したいと思います。
まず、「酉の市」と「熊手の意味」について紹介します。
それぞれ順番に説明しますね。
酉の市とは?
毎年11月に行われるお祭りです。
商売繁盛を祈願して行われています。
発祥は関東地方と言われていますが、日本各地の「おおとり神社」で行われます。
酉の日は、一の酉と二の酉、三の酉となっています。
酉の日は、12日おきで、三の酉がない年もあります。
この三の酉がない年は、火事や災いが多いと言われています。
それらから守られるように、三の酉がない年は火難や災難除けにお守りを飾ることもあるそうです。
商売をされていない人でも、毎年お正月には家内安全・交通安全・厄除け等々を祈願してお参りをしたりお守りを飾ったりすると思います。
それの商売をされている方のためのお祭りが「酉の市」ということですね。
続いて熊手についてです。
熊手の意味
熊手とは、長い柄の先に熊の手のような形の爪をつけたものです。
これは、もともと武器として、敵を馬の上から引きずり下ろすためのものだったそうです。
そういう意味で、そのような形なのかもしれませんね。
酉の市で売られている熊手は「縁起熊手」と言われています。
「福をかきこむ」そうです。
開運招致や商売繁盛を祈願します。
デザインですが、全て同じというわけではありません。
シンプルな物から派手なものまで様々な種類があります。
派手なものとは、縁起物がたくさんついているのです。
シンプルなものが良いというわけではありませんし、反対に縁起物がたくさんついている派手なものが良いというわけでもありません。
「フィーリング」と言うのでしょうか?
自分が、その時に良いと思ったものを買うのが良いと言われています。
また、熊手は酉の市では元々農具として売られていたそうで、「金運を集める」「福を掃き込む」などと洒落を交えて売り、そこに七福神などの飾りをつけるようになり今の形になったとも言われています。
酉の市=商売繁盛祈願となると、商売をされている人以外は関係のないことと思われそうですが、「金運を集める」とか「福を掃き込む」などの意味も持っているのであれば、商売をしていない人でも欲しくなりませんか?
この熊手は、他にも意味があり、それは「ワシの爪の鷲掴み」というものもあるそうで、鷲が獲物を捕らえるように運を鷲掴みするという意味もあるそうです。
この意味からも、私も熊手を家に飾りたくなりました。
熊手の買い方と値段は?
ところで、熊手はどのように買うのでしょうか?
値段はいくらくらいなのでしょうか。
まず、熊手の買い方を見てみましょう。
熊手の粋な買い方は?
熊手の買い方に特別なルールはありません。
ただ粋な買い方があります。
それは、良いと思う熊手を見付けたら、価格を聞いて値切りをしてみてください。
最初に聞いた価格から3回値切れると「上出来」だそうですよ。
値切ることは、商売人としての腕の見せ所ですね。
そうは言うものの、値切った価格を支払うわけではありません。
支払う時は、最初に聞いた定価分を払ってください。
値切った金額と定価との差額は、ご祝儀としてお店に渡すのですね。
この買い方が、熊手の粋な買い方と言われています。
2017年度の酉の市の熊手のお店のインタビューを見てみると、お店の方もお客様とのコミュニケーションを楽しんでいるようです。
最後に手締めをしてくれるのが嬉しいかも^^
(参考:TOKYO MX )
買うお店についてですが、これも決まりはありませんが、毎年同じお店で買う方が良いと言われているので、初めての時のお店選びは慎重に決めてください。
熊手の値段は?
続いて値段です。
豆熊手と呼ばれている小さな熊手は、1000円くらいからあります。
売れ筋は、1万円~5万円くらいのもののようです。
大きなものになると、何十万円もします^^;
また、熊手は毎年大きい物に買い替えていくのが基本です。
最初は小さいものから買い始めて、縁起を担いで年々大きいものに買い替えていきます。
商売繁盛や世帯の繁栄に併せて大きい熊手にしていくのが良いとされており、昨年より小さい物を選ぶのは、良くない事とされており福徳も下がってしまうと言われています。
そして、2年続けて同じ大きさのものを買うのは良いとされています。
しかし、様々な理由で昨年よりも小さい熊手を購入する場合もあると思います。
その時は、塩でお清めしてから飾ると良いです。
熊手を飾る場所と飾り方
買った熊手の飾る場所と飾り方です。
玄関・神棚や仏壇・居間の高い位置など、自分の目線より高い位置に飾りましょう。
初座の飾りはこんな感じでした☆
即中斎賛 圓山應祥画 日の出図「乾坤輝」を床に掛け、手前には三宝に鮑熨斗☆
琵琶床には、花畑鷲神社の熊手を飾りましたヾ(o´∀`o)ノ
お棚は即中斎好写の小袋棚(川瀬表完 作)です♪
他のお道具は、また後ほど(^.^) pic.twitter.com/KP4QZKUhhu
— 茶人・菊池憲之-茶道の耳寄り情報をお届け (@kikuchinoriyuki) 2017年1月28日
とても、すっきりと飾られていて素敵ですね。
反対に、熊手を飾る際、やってはいけないこともあります。
縁起物なので、気持ちよく飾りたいですよね。
では、飾り方についても見てみましょう。
熊手の処分の仕方
熊手は毎年買い替えるので、古いものを処分します。
古いものは買ったお店で引き取ってくれます。
もし酉の市当日に行けない場合は、酉の市が開かれているお寺や神社に熊手を納める場所があるので、そこにもっていくと良いです。
もし、事情があって買ったお店などに持っていけない場合は、お塩で清めてゴミとして処分して問題ありません。
さいごに
酉の市と熊手について紹介しました。
いくつかルールがあるのですね。
今年こそ酉の市に行ってみたいと思います。