突然ですが「立春大吉」という言葉を聞いたことがありますか?
立春大吉という文字から、立春と大吉の組み合わさった言葉かな?と私は思いました。
立春の大吉だから春の良い日のことかな?と想像したのですが、いかがでしょうか。
今回は、立春大吉の意味や期間、貼り方や場所、販売所などを調べたので紹介していこうと思います。
立春大吉の意味は?
立春大吉とは、立春の頃に毎年、禅寺の門に貼られている「立春大吉」と書かれた厄除けのお札です。
そもそも立春とは、二十四節気の1つです。
毎年節分を基準として1年を24等分し、15日ごとに分けた季節のことを二十四節気と言います。
二十四節気とは
立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒
これらが二十四節気です。
この中に立春もあります。
↓↓立春については、こちらでまとめてます♫↓↓
【2019】立春はいつからいつまで?立春の候の使い方や例文は?
↓↓二十四節気については、こちらです♫↓↓
二十四節気とは?読み方と意味を簡単に子供向けにまとめてみました!
ところで、どうして立春大吉と漢字で書くのでしょうか?
何か意味はあるのでしょうか。
立春大吉の漢字の意味
「立春大吉」を縦に書くのが正しいというお話をしましたが、これには意味があります。
立春大吉を縦に書くと、左右対称になります。
この左右対称が大切です。
立春大吉の文字は紙の裏側からも表側からも「立春大吉」と読めます。
左右対称だからです^^
このお札が玄関に貼ってあると、鬼が家に入ってから振り返っても同じように立春大吉と書かれているお札が目に入るので、鬼は「この家にはまだ入っていない」と誤解して逆戻りをしてしまうという考えからだそうです。
鬼が家に入っても、振り返ったときに、立春大吉と書かれているお札を見て、勘違いして家に入ろうと思い、それは間違えで実際は、その家から出て行ってしまうということですね。
結果、鬼が入ってこないので「一年を平穏無事に過ごすことができる」というわけです。
最近は、この立春大吉という言葉を縁起のいい言葉として年賀状に書かれることもあるようです。
本来は、節分の行事に由来していたものだったのです。
いつからいつまで貼る?
立春大吉を貼る時期や時間について、決まりがあります。
正式には、立春時間(立春の日の深夜1時頃)を過ぎてから貼る(立春の日の早朝)のが一番良いとされています。
しかし立春から雨水の間の期間でしたら、いつ貼っても良いそうです。
期間は、立春の2月4日頃~雨水の2月19日頃ですが、毎年同じ日ではありません。
貼り方や場所
立春大吉のお札は、玄関の外側の玄関に向かって右に貼る地域が多いようです。
また、玄関の内側に貼る場合や玄関以外の大切な部屋に貼ることもあります。
どちらの場合も、目線より高い位置に貼ることが良いようです。
地域によりルールは違うので、古くからその地域の風習に詳しい人に教えてもらうと正しい貼り方や場所がわかると思います。
その他、神棚に供えるという地域もあるそうです。
どの場合も、お札を丁寧に扱い気持ちを大切にしてください。
販売所は?
立春大吉は、禅寺の習慣なので、曹洞宗のお寺で作られます。
しかし一般に授与しているお寺は少ないようです。
檀家さんに配るのみで、販売しているお寺はほとんどないそうです。
出雲大社相模分祠は、郵送で取り寄せることができることで有名なようなので、問い合わせてみると良いかもしれませんね。
毎年1月1日から受け付け開始するようです。
参考サイト:出雲大社相模分祠
自分でも書けます!
立春大吉のお札は、自分でも作れます。
自分で作る方が、力がこもり良いという考え方もあるそうですよ。
まず真っ白な紙を用意します。(裏が透ける判旨和紙が理想です)
用意した紙に、縦に墨で「立春大吉」と書きます。
最後に自分の息をフッフッフッと吹きかけます。
書く時間帯ですが、立春の日の0時~午後7時22分の間に書くのが正式だそうです。
古くなったお札はどうする?
古くなったお札は、どんと焼き・左義長やお焚き上げなどの行事で供養するのが一番良い方法とされています。
お札をお寺から授与される地域であれば、新しいお札を頂いた時に古いお札と新しいお札を交換してもらうのが良いと思います。
私の実家では、立春大吉ではありませんが、毎年お正月にお札を授与してくれるので、そこのお寺で古くなったお札はお焚き上げして供養してもらっています。
さいごに
立春大吉は、鬼除けや厄払いのお札ということを知ることができました。
郵送で取り寄せもできますが、自分で書くこともできるお札なので、ぜひ気持ちを込めて書いてみるのも良いかもしれませんね。
想いや願いを込めて書くと、その分効果も得られそうですね。
立春大吉のお札は、立春から雨水までの間に貼り、1年間、翌年の立春までずっと貼ったままにして良い1年を過ごせますように。
私は立春大吉の風習を初めて知りました。
近所でも貼っている家を見たことがありませんが、日本での風習を1つ知ることができてよかったです。