彼岸花とは、その名前の通り、お彼岸の時期に咲く花です。
春ではなく秋のお彼岸の頃に咲きます。
別名「曼珠沙華」とも呼ばれています。
調べてみると、他にも色々な呼び名があるようですね。
ところで、この彼岸花は一般的に赤い花を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は他にも色々な色があります。
色別に花言葉や由来があるようなので調べてみました。
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彼岸花の花言葉の由来!白・赤・黄の色別一覧
では早速花言葉から紹介します。
白色
思うはあなた一人/また会う日を楽しみに
白色の彼岸花は珍しく、その特別な思いを込めてつけられたようです。
赤色
情熱/独立/再開/あきらめ/悲しい思い出/思うはあなた一人/また会う日を楽しみに/転生
彼岸花の燃えるような赤の花の色が情熱の由来です。
彼岸花はお墓に咲いていることが多く、悲しい思い出という意味もあります。
黄色
追想/深い思いやりの心/悲しい思い出/陽気/元気な心
葉は花が同じ時に成らないので、こう名付けられたようです。
その他の彼岸花
彼岸花は白・赤・黄色の他に、オレンジとピンクも存在するようです。
調べてみると、1980年代に提唱されたクロンキスト体系の分類ではユリ科で曼珠沙華やリコリスとも呼ばれていたそうです。
彼岸花の別名の曼珠沙華はこういったところから来ているのですね。
先程お伝えした黄色の彼岸花は鍾馗水仙というものでヒガンバナ科に属するものです。
科名や属名科目によっても違いがあるので、正直迷ってしまいま^^;
もう一つのリコリスでは、ピンクやオレンジなどの華やかな色があります。
青色の彼岸花というものもあると聞きましたが、私が調べる限り青の彼岸花についての情報が見つかりませんでした。
でも青いバラや青いユリ、青いチューリップなど作り出そうとしている人がいるという情報を知り更に調べてみると青い彼岸花、見つかりました。
青と言いますか、青紫色のような感じですね。
改良された彼岸花のようなので、自然の場所では見付けられないかもしれません。
一般的に彼岸花は赤が多いと思いますが、他の色の彼岸花もぜひ見てみたいと思います。
彼岸花とは
先に花言葉を紹介しましたが、そもそも「彼岸花とは」を改めて説明させてもらいます。
彼岸花は、日本では不吉な花として嫌う人もいるかと思います。
毒を持っていることで有名ですが、日本で飢餓が流行った時代には食料としても食べられていたそうです。
田んぼの端に群生しているのは、飢餓の時に備えていた名残とも言われています。
彼岸花が見られる時期
先ほど彼岸花は、9月のお彼岸の辺りに咲くとお話しましたが、一般的には9月下旬ごろに開花します。
自生している原種はお彼岸の秋分の日の前後に花が咲きます。
(その年の天候により前後します)
しかし最近は品種改良され7月~10月頃まで見頃の時期を迎えるものもあるようです。
また、乾燥している状態が続いて、その後に大雨が降ると、一斉に花が咲く現象があるとも言われています。
これが雨後の彼岸花と呼ばれる由縁のようです。
このことから、彼岸花を見に出掛ける際は、雨上がりが狙い目かもしれませんね。
特徴
彼岸花は、田んぼの近くに咲いていて、9月中頃に開花します。
開花期間は、1週間程度で、強い毒を持っています。
モグラや野ネズミを防ぐとされており、昔は墓地にも多く植えられていました。
色々な名前がありますが、「彼岸花」という名前の理由は「お彼岸の頃に咲く花」であることと、「飢餓の時に食べて飢えを凌いだ悲願の花」だそうです。
昔は土葬だったので、遺体を食べられないように墓地の近くに植えてモグラや野ネズミから守っていたのですね。
彼岸花の持つ毒
子供を死亡させることもあり、毒は水に晒すと抜け、毒の種類はアルカロイドです。
飢餓の時は、毒を抜いて食べていたのですね。
もし誤飲すると、中枢神経の麻痺により死亡、吐き気や下痢などが症状です。
彼岸花の迷信について
彼岸花には、いくつもの迷信があります。
その一部を紹介します。
- 家に持ち帰ると、火事になる
- 摘むと死人が出る
- 摘むと手が腐る
- 摘むと災いが起こる
- 臭いで手が腐る、手が荒れる
- 彼岸花が咲くと、台風が上陸しない
- 触ると気持ち悪くなる、手がしびれる
- お墓に彼岸花を飾ると天国に逝ける
- 人の魂を吸う
- 赤い彼岸花は、死んだ人の血を吸っている
- 亡くなった方の家への道標である
いかがでしょうか。
毒を持っていることから納得できるものもありますし、「天国へ逝ける」というのは、土葬だった頃、モグラや野ネズミから守られていたことにも納得できませんか。
道標というのも、なんとなくわかるような気がします。
少し話が反れますが、私の実家では新盆には自宅玄関先に白い提灯を灯します。
この灯りを頼りに仏様は家に戻ってくると言われています。
それぞれ地域により自宅前で火を灯すところもあるようですし、色々あると思いますが、彼岸花もそういうことなのかなと思いました。
どれも納得できる反面、怖い迷信ばかりですよね。
しかし、これらの迷信があることで子どもが間違えて触ったり誤飲したりしないようにしていたのかもしれませんね。
まとめ
彼岸花は、あまり良い印象がなく、どちらかというと怖いイメージを私は持っていました。
しかし群生地に行ったことがあるのですが、とてもキレイでした。
毎年見に行きたいと思うのですが、お彼岸でお墓参りを優先すると、なかなか彼岸花を見に行けませんが、また見に行きたいと思います。